読む夫婦カウンセリング

夫婦関係の問題に休息はありません。こんな時どうしたらいい?誰にも相談できない夫婦の悩みをちょっとだけ軽くできたら。LifeDesignLaboの読む夫婦カウンセリングです。


夫婦仲の改善に取り組むということ

夫婦仲が悪い、という痛み

相手との関係が良くなければ、接点を少なくすれば良い。

人間関係のストレスというのは、多くの場合対象となる相手と距離を取ることで幾分かは軽減するものです。

友人なら連絡を取らなければ良いし、上司や同僚との関係なら勤務時間だけ、と気持ちにフタをしてしまえば、それが根本的な解決ではなくとも、なんとなくやり過ごすこともできたりします。

けれど、夫婦間でその方法を取ることは無理があります。どんなに関係がこじれて一緒にいることがストレスでも、そう簡単に接点を減らすことはできません。

結果、感じ始めた不満や違和感は、少しづつ日常のあらゆる場面に拡散しますから、時間の経過とともに毎日がとても苦しいものに変わってしまいます。

夫婦仲の問題というのは、はじめは小さな違和感や不快感でも、やがて触れられないくらいにまで広がってしまう痛みのようなものなのかもしれません。


原因がわかりにくいつらさ

いったん悪化してしまった夫婦仲を改善することは、とても難しく感じられるものです。

なぜこうなった?と考えても漠然としていまひとつはっきりしない割に、嫌なことを数えればとりとめもないほど溢れてきたりもします。

いっそ浮気や不貞なら問題もはっきりしているだけスッキリするのに、問題の所在が曖昧だから、解決策も浮かんでこないし、解決策が見えないから絶望的な気持ちにもなってしまいます。

夫婦関係を改善することが難しいと感じるのは、その原因のわかりづらさにも理由があるのではないでしょうか。


まずは問題を整理する

特定をすることが難しく感じられたとしても、問題には必ず原因があります。

夫婦カウンセリングではまず、ふたりの間で起こっている出来事を整理しながら、問題と感じられている事象を「コミュニケーション」「考え方と価値観」「感情」の3つの階層に分けていきます。

 

夫婦関係の問題となる3つの階層

 

例えば「話し合いをする度に意見が合わず、言い合いのケンカになってしまう」というようなケースであれば、

・それは適切な表現か?(コミュニケーション)

・互いに理解できているか?(価値観と考え方)

・攻撃的になってはいないか?(感情)

という具合に問いを立てながら分類していきます。

冷静に話し合っているつもりでも案外、批判的な表現を使っていることが多かったり、考え方に大きな違いはないにも関わらず感情的に受け容れられないだけだったり。

分類してみてはじめて気がつくことも少なくないはずで、こうして整理するだけでも気持ちが少し楽になるかもしれません。


気持ちをわかってほしいのか、解決策を見出したいのか?

以前の記事「話し合うほど、もうムリだと絶望してしまいます」でも書いていますが、元来仲の良いカップルほど、話し合いを重ねることで関係を改善、修復しようと試みる傾向があるように思います。

もちろんそれは大切なことなのですが、夫婦の間には日常的に様々なストレスと行き違いが潜んでいます。

コロナ禍もあって、ここ数年はたやすく息抜きができる環境もありませんでした。リモートワークで、仕事とプライベートの境目が曖昧にもなり、自宅にいても以前ほど開放的な気持ちになれない、という声も耳にします。小さな子どもがいる家庭ではなおのことで、自分や相手のことを気にかけている余裕もなくなってしまいます。

そんな時に、意見が対立しやすい話題や、負荷の掛かりやすいテーマについて話し合うことはとてもリスキーです。

考え方を理解していないわけでも、受け容れられないわけでもないのに「言い方が気に入らない」から頑なになってしまったり、「わかってくれていない」と感じることで相手の考えを尊重できなかったり。うまくいかない実績ばかりが積み重なって、余計に関係が拗れてしまうことにもなりかねません。

そんな時にはまず、この対話が解決策を見出すためのものなのか、あるいは気持ちを共有したいためのものなのかをよく見定めておく必要があります。

解決策を見出すことが目的なら、できるだけ感情を挟まずに考えることが大切ですし、感情の共有が目的なら思考的になりすぎるとうまく共感力が働かない場合があります。


価値観や考え方の違いだけが問題ではない

平穏に暮らしていく中では、考え方や価値観の優先順位が近いことは確かに大切なことかもしれません。

ただ、意見が対立することと、思いやりがないことは必ずしもイコールではないし、価値観が違うからと言って夫婦としての相性が悪いということでもありません。

それでも話し合うほどに険悪になってしまうとしたら、それは考え方や価値観の違いだけが問題なのではなく、伝え方や受け取り方、あるいは積み重なったイライラから建設的な話し合いができるマインドセットではなかったのかもしれません。

価値観が違うことは行き違いを引き起こしやすいものですが、コミュニケーションに優しさが不足していたり、感情的に相手を責めてしまっていることにも問題意識を持つ必要があります。


夫婦仲の改善に取り組むということ

それは「コミュニケーションの問題」なのか、それとも「考え方や価値観の問題」か、あるいは「感情的にわだかまっていること」が原因なのか。

カウンセリングでは起こっている問題を分類しながらそれぞれに適した方法でアプローチをしていきます。

すべての問題には必ず原因があって、それを見定めてそれぞれ適したアプローチを行えば、必ず問題は解決すると私達は考えています。

ただ、長い時間をかけて少しづつ重なっていった誤解や気持ちのわだかまりを一足飛びに解消することは簡単ではありません。

 

「良くなった、と思えばまた悪くなる」

「あきらめた矢先の優しさに迷ってしまう」

 

そんな気持ちが波のように行き来するのが夫婦関係の改善に向けた取組みとも言えます。

それでも、「また元に戻ってしまった」とネガティブに感じてしまうような場面を何度も乗り越えていくことで段階的に、少しづつ関係性は変容していきます。

だからこそ、大切なのはこの関係にどれだけ時間とエネルギーを費やせるのか、そのバランスを冷静に見つめておくことではないかとも思うのです。

できることなら、改善をしたい。でもそのいっぽうで、失っていく時間や、狭まっていく選択肢もあるということを見つめることもまた、夫婦関係の取組には欠かすことができません。

あとどれだけの時間を使えるのか?それぞれの人生を大切にするためにも、改善に取り組む目的とゴール、そしてかけられる時間にも心を配りながら進めていくことが必要です。

夫婦はもっとも近い他人、とはよく言われることですが、育った環境も考え方も全部違う、そんな相手との関係を見直すためには、自分だけの価値観を優先することもできなければ、相手の考えに寄せることばかりが大切でもありません。

互いに少しづつ歩み寄ること、そして時には痛みを分け合うことも必要になる場合があります。

相手にだけ変わってもらうことを期待していてはやがて期待外れになってしまうし、自分ばかりが変わらなければならないというのも違う。

夫婦仲の改善に取り組むということは、ふたりの間にフラットな関係性を築くということでもあるのだと思います。

 


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