夫婦関係の問題に休息はありません。こんな時どうしたらいい?誰にも相談できない夫婦の悩みをちょっとだけ軽くできたら。LifeDesignLaboの読む夫婦カウンセリングです。
パートナーの浮気を知ってしまった
もし今あなたが、パートナーの不貞行為を知ってしまったとしたら、何よりもまず知っておいてほしいことがあります。
それは、そこにどんな理由があったとしても、どんな背景があろうと、あなたが傷つく必要は何もないということです。
そして今、何を差し置いても実践しなければならないのは、自分自身で自らの心を守ることです。
こんな出来事があるとネガティブな考えや感情が次々、波のように押し寄せてくるのではないかと思います。頭が真っ白になって、何も考えられなくなることもあるでしょう。
どうすればやめさせられるのか、何をすれば気持ちを取り戻せるのか、有利に事を進めるにはどんな方法があるのか、とネットを頼りに専門家の記事や経験者の体験を読み耽ってしまうこともあるかもしれません。
心を整えるために、信頼できる誰かに話を聞いてもらうことも必要です。
これからのことを考えるために情報を得ることも必要です。
時には調査会社を使うことも検討する必要があるのかもしれません。
でもこれらは、今すぐでなくても良いことで、いずれタイミングが来たら、その時に考えれば充分ではないかと思います。
それよりも今、何があってもすべきことは、この理不尽な出来事でも「私は傷つかない」と決めることです。
柔らかくて傷つきやすい心を守る
私たちの思考は自覚している以上にネガティブに偏りやすいものです。
どんなに相手に非があるようなことでも、自分にも悪いところがあったのではないか、と考えてしまうし、ときには相手より先に自分を責めてしまうことさえあります。
確かに、夫婦の間で起こることの大部分はイーブン、それぞれに責任があることかもしれません。
実際、夫婦関係を再構築しようという段階においては、どんな問題であっても自分事として取り組むことが必要にもなります。
でもそれは、まだ少し先の話です。
パートナーの浮気や不貞行為を知るに至って間もない今は、これから先のことを考えるよりも、まずは柔らかくて傷つきやすい自分自身の心を守ることが大切。
相手を責めても解決にはならない、とそう感じるかもしれませんが、それは自分を責めても同じです。
今、必要なのは、ショッキングな出来事によるダメージからあなた自身を守ることです。
ネガティブな出来事から心を守る方法
心を守るにはまず、選択することが大切です。
繰り返しますが、私たちの思考は思う以上にネガティブに偏りやすいものです。良くない出来事があると、連鎖的に悪い方向にばかり考えてしまいます。
ネガティブな思考はネガティブな感情を呼び、ネガティブな感情が更に思考をネガティブにさせます。
誤解されやすいところですが、悲しむことも、怒ることも決して悪いわけではありません。ネガティブな感情を感じないように、ということではないのです。
避けたいのは、ネガティブな思考パターンに陥ること。
マイナス方向に思考が巡ることで、これまで夫婦で積み上げてきたものは嘘のように、これからふたりで歩く未来は不安定なものに見えてしまうことが問題です。
そして、ネガティブな思考にハマってしまうと、パートナーはもちろん、自分のことまで信頼できなくなってしまう場合があります。
自分への信頼がなくなると、何をやってもうまくいかないように感じるし、物事を肯定的に受け止めることも難しくなってしまいます。
「自分に魅力がなかったから」と、謂れのない誤解で自分を傷つけてしまうこともあるかもしれません
パートナーの不貞行為ほどショッキングな出来事はないし、心が傷つくのも無理はありません。
でも、そのことで自分への信頼を失うことも、自分の価値を下げる必要もないのです。
そのためにもまずは、思考の方向性を定めることが重要。方向性は意識的に選択を行うことで定めることができます。
このことで私は傷つかない。
そう決めることで、第一段階、心を守ることができます。
行動は心を整えてから
これからどうしていこうか、と考えなければいけないことはたくさんあるかもしれません。
どうやって問い詰めようか、あるいはしばらく様子を見るほうが良いのか。誰かに相談するか、友だちか、母親か、など、気持ちばかり焦ってしまうこかもしれません。
でも、大切なのはアクションは心が整ってから。
感情に任せて大切なことを決めてはいけないし、不安定なコンディションでは適切な判断ができなくて当然です。
LINEや携帯を見たり、情報を探し過ぎるのもできれば避けたいところです。不意に飛び込んでくる情報に、心を乱されてしまう場合があります。
また、不安や怖れの感情を通して見える情報は、事実よりもネガティブに映る可能性も否めません。
まずは心を整えること、そのためにも自分は自分で守る、という意識を持っておくことが大切だと思うのです。