夫婦関係の問題に休息はありません。こんな時どうしたらいい?誰にも相談できない夫婦の悩みをちょっとだけ軽くできたら。LifeDesignLaboの読む夫婦カウンセリングです。
産後に変わる夫婦の関係
第一に出産というのは、男性が想像すらできないほど、大変な出来事なのだと思うのです。まずはそこから始める必要があります。
想像することもできないのだから、共感することなんてできるはずもない。だからこそ男性は、全面的に妻を受け止め、支える側に回らなければなりません。
命を賭けている女性と、それを支えることしかできない男性。不公平なほど女性への負担が大きいイベントである出産を境に、夫婦の関係が変化をするのは無理もないことなのかもしれません。
命を守る仲間になるか、そうでないか
赤ちゃんを守ることは何より大切なこと。そこに男女差はないでしょう。それでも、産後の身体と思考は全力で小さな命を守ることに注力するようできているように思えます。
もっとちゃんと手を洗って。
スマホを見ながらお世話をしないで。
ケンカをしたいわけでも、まして傷つけたいわけでもない。けれど、大切な命を守ろうとする本能が、少し無頓着な態度や、時に無責任とも感じられる言動にアラートを鳴らすこともあるのかもしれません。
今は、普段とはちょっと違う、そんな時期なんだ。という見方をしてみることが大切なのではないでしょうか。そして共に命を守る仲間になることが必要なのだと思います。
孤独にならない努力
ワンオペに限らず、乳児期の育児は孤独に陥りやすいやすいものです。女性はもちろんですが、現代においては、男性にもそれは当てはまるのではないでしょうか。
仕事上の付き合いをセーブしたり、旧友からの誘いを断ったり。以前のようにはいかないなかでは、ちょっと愚痴を吐き出したり、発散することも簡単ではありません。
そんな時には、夫婦でお互いを励まし合うこと、相手を孤独にしないことが重要。
「分かってくれない」「理解できない」は孤独を生み、理解をしようとする努力が繋がりを育ててくれるのだと思います。
価値観の違いを知る機会に
産後、なぜケンカが増えるのか?もちろんその背景には身体的な不調や、生活環境の変化があるのですが、もうひとつ育児が誰にとってもとても重要なものだからでしょう。
子どもとどんな風に関わるか、どんな教育を受けさせ、どのように躾けるのか。
そこには、それぞれの価値観に根付いた理想やこだわりが潜んでいますから、小さな違いや違和感ならスルーできても、ここはスルーできなくて当然です。
育児という特別なイベントを通して、価値観の違いを理解し、歩み寄る機会に触れている。そんな風に捉えてみると、気持ちも少し軽く感じられるのではないでしょうか。