夫婦関係の問題に休息はありません。こんな時どうしたらいい?誰にも相談できない夫婦の悩みをちょっとだけ軽くできたら。LifeDesignLaboの読む夫婦カウンセリングです。
過去の浮気を許すか、許さないか
パートナーの不貞行為ほど夫婦の関係に大きなダメージを与えるものはないのかもしれません。
それは関係の土台となる信頼に大きなダメージを残すだけでなく、あなた自身の存在価値や自己肯定感まで傷つけてしまう場合があります。
それでも、これからの夫婦関係のために相手を許さなければならないとしたら?どれほど大きな負担を負わなければならないというのでしょう?
夫婦関係を再構築しようと決めたのであれば、いずれは許すことも必要なのだと思います。でも今はまだその時期ではないのかもしれません。
さらに言えば、再構築をするということさえ、今はまだ決める時期ではないのかもしれません。
許す前に必要なこと
痛むまま立ち上がって傷を広げてしまうことのないように、夫婦の関係を再構築するには、まず傷ついた心の回復から始める必要があるのではないかと思います
セルフコンパッションと言う考え方があります。コンパッションは「思いやり」や「いたわり」という意味に訳されますから、セルフコンパッションは自分自身への思いやり、ということになります。
心の傷をケアし回復させるには、このセルフコンパッションが大切です。
優しい視線を自分に向けてみる
自分のことを思いやる、優しくしてみる。
頭では理解してみても、私たちは自分自身に思いやりを向けることに不慣れですから、なかなかうまくいかないことも多いのではないかと思います。そんな時には、こんな風に想像してみて欲しいのです。
もし今、あなたの境遇にあなたの大切な友達が置かれていたとしたら
あなたはどんな言葉をかけ、何をしてあげるでしょうか?
使い慣れた優しさや思いやりを、自分に向けても使ってみる。
憐れむのでも、悲嘆するのでもなく、親友のような優しい視線を自分自身に向けてみることで、心は少しづつ回復していきます。
夫婦関係を修復したいからこそ。
夫婦の関係を修復したいと考えることに何の問題もありません。ただ、修復を願うばかりに傷ついた心のケアが追いついていなければ、修復に向かう道筋の中でいつか挫けてしまうこともあるかもしれません。
夫婦関係を修復したいからこそ、過去を許すか許さないか、それを決めるのは今ではない。
決めないのだから、今はまだ許せなくても良いのだと思います。