無意識の反応が相手を傷つけることもある
ふたりの間に起こった出来事に対してどんな反応をしているか?に意識的であることは夫婦関係を崩壊から守るうえでとても有効な方法のひとつです。
相手を傷つけるような暴言や態度について、意図的にそうしている。ということはあまりなく、トラブルの原因というのは殆どの場合、無意識の態度や行動、つまり自分でも気づいていないような反応の中に隠れています。
知らず識らずのうちにとってしまう反応に、意識的になっておくことで意図せず相手を傷つけることもなくなるし、思わぬ誤解を招く事態も回避できるようになります。
悪意のない反応も相手を傷つけることがある
問題が表面化すると私達は、「何が良くなかったのだろう?」「どこで間違ってしまったのだろう?」と、うまく行かなくなった原因や理由を探そうとします。そして、「あの時、私が文句を言ってしまったから」や「そもそも性格が合わないから」と、それらしい答えを見つけて納得しようとします。
けれど、多くの場合、夫婦の間でもつれが生まれる時というのは、そうやって思い起こせるような出来事や事件ではなく、自分たちでもほとんど認識していないほんの些細な「反応」であることが多いのです。
例えば、彼女に朝ゴミ出しを頼まれた時の小さな「反応」。
例えば、頼んでいた買い物を忘れて帰ってきた彼への微かな「反応」。
自分ではわからない、そんな小さな反応が、夫や妻の気持ちにほんの小さな棘を残しているのかもしれません。
そして、積み重なった小さな棘はやがて、見過ごせない痛みになって夫婦の関係にもつれを生むことがあるのです。
無意識の反応を意識する
人には誰にでも、自分では気づかないクセがあります。
無意識の反応というのは、これまで私達が経験してきたことや考え方、価値観など様々な要因が重なって培われた個性でもあります。ですから、どんな態度や反応もそれ自体が悪いということではありません。
けれど、もし知らず識らずのうちにその反応がパートナーを傷つけ、夫婦の関係に危機を及ぼしているとしたなら、それを見過ごすことはできません。
まずは自分がどんな反応をしているのか?どんな態度を取りやすいか?を、客観的に見つめる目を持つことが大切。
意識をしておけば、もし無意識の反応で傷つけてしまうことがあったとしてもフォローはできるし、反応そのものを見直すこともできるようになります。
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