大切なものを大切に扱う、ということについては、人それぞれの価値観がもっとも反映しやすいもののひとつかもしれません。
例えば、家族との時間や、健康、について、
それが「大切ではない」と考える人はいないと思いますが、それをどう扱うか?については、大きく意見や態度が分かれることもあるかもしれません。
身内のことは、後回しで、仕事や公共の理を優先する、という考えもあれば、多少の健康は犠牲にしてでも無理をする、という行動を選ぶこともあるのではないでしょうか?
どれも、自分自身の価値観とその優先順位によるところであるならば、それは尊重されていいし、そうあるべきなのですが、
問題になりやすいのは、無意識的に、知らず知らずのうちに、そうなっているというケースや、本当はそうしたくはないのに、渋々そうせざるを得ない、という場合。
そして多くの場合私たちは、それを誰かのせい、例えば職場の上司や顧客、妻、子どものせいにしてしまいやすいものです。
けれど、
意識的にせよ、そうでないにせよ、その選択を選んだのはやはり自分です。
大切なものを、大切にできないとき。
それは、
自分で自分を、大切にしていない、
自分が自分を、大切に扱っていない。
ということなのかもしれません。